北海道旅で迷ったら、
先に行った俺の話を聞いてほしい。

体力・コンディション

雪道運転、地元でも一瞬ヒヤッとした話

冬の北海道で、車を使うかどうか。
道外から来る人なら、一度は迷うと思います。

雪道が怖いから、運転はやめたほうがいい。
そう言い切れたら楽なんですが、
実際はそう単純でもありません。

札幌に住んで長く、
雪道もそれなりに走ってきた自分でも、
運転中に一瞬ヒヤッとする場面はあります。

ブラックアイスバーン、圧雪、わだち、日陰、交差点。
それぞれ別の条件で、「あ、今の」と感じた瞬間がありました。

大事故になったわけでもなく、
派手に滑った話でもありません。
それでも、北海道で暮らしている人間でも
こういう体験をしている、という事実はあります。

本州から来て、雪道を運転するかどうか迷っている人に、
先に通った側の話として、そのまま書いておこうと思います。

地元でも雪道は一瞬ヒヤッとする

雪道の運転というと、どうしても
「慣れているかどうか」で語られがちです。

北海道に住んでいれば、
冬に車を使わないわけにはいきません。
通勤も買い物も、移動のほとんどは車です。

だから、雪道については
それなりに経験は積んでいる。
自分自身も、特別うまいわけではないけれど、
「まったく分からない」という状態ではありません。

それでも、運転していて
一瞬だけ「あ、今の」と感じる場面はあります。
大きく滑ったわけでもなく、
事故になったわけでもない。

ただ、車の動きが自分の想定と
ほんの少しだけずれた感覚です。
そのずれは、事前に「ここが危ない」と
分かるものではなく、走ってみて初めて分かる。

地元で長く運転していても、
完全に読み切れるものではありません。
まずは、そういう前提がある、というところから
話を始めます。

ブラックアイスバーンでヒヤッとした話

ブラックアイスバーン、知っていますか?

見た目はただ濡れているだけに見えるのに、
実際はうっすら凍っている路面です。
北海道の冬道では、特別めずらしいものではありません。

その日も、路面はテカテカ光っている感じではなく、
ぱっと見は雨の日の路面みたいに見えていました。

スピードを出していたわけでもなく、
急な操作をしたつもりもありません。
それでも、ブレーキを踏んだとき、
「あれ?」と感じました。

踏んでいるのに、思ったほど減速しない。
一瞬ですが、車が前に進み続けている感覚がありました。

前の車との距離が頭に浮かんで、
「ぶつかるかもしれない」と本気で思いました。
結果的には止まりましたし、事故にはなっていません。

でも、止まったあとも、
「今のは何だったんだろう」という感覚が
しばらく残りました。

どこが凍っていたのか。
どの部分がブラックアイスだったのか。
あとから考えても、正直、
はっきりとは分かりませんでした。

ブラックアイスバーンは、こういうふうに
見た目では判断できず、
ブレーキをかけて初めて異変に気づくことがあります。
だからこそ、一瞬のヒヤッとした感覚が、
強く記憶に残りました。

圧雪路でヒヤッとした話

圧雪路、見た目は
一番「走れそう」に見える路面です。

雪が踏み固められていて、白くて、
一見すると安定していそうに見える。
北海道外の人だと、
「これなら大丈夫そう」と感じるかもしれません。

実際、自分もそのときは
特別に警戒していませんでした。
スピードも出していませんし、
急な操作をしたつもりもありません。

それでも、カーブに入ったとき、
車の向きが思ったより外に流れました。
ハンドルを切っているのに、
反応がワンテンポ遅れる。

「あ、これ思っているより曲がらないな」
と感じた瞬間です。
ブラックアイスのように一気に滑る感じではなく、
じわっと横に持っていかれる感覚でした。

だからこそ、最初は
滑っていると気づきにくい。
気づいたときには、
「このままいくと思ったラインを外れるかもしれない」
と頭をよぎります。

結果的には立て直せましたし、
事故にはなっていません。
でも、止まってから考えると、
「圧雪だから安心」という感覚は
あてにならないな、と思いました。

圧雪路は、見た目より
グリップが読めないことがある。
そのズレが、一瞬のヒヤッにつながりました。

わだちでヒヤッとした話

雪道を走っていると、
前の車が通った跡、いわゆる
わだちの上を走ることが多くなります。

タイヤがその溝にはまっている感じがあって、
まっすぐ走っているぶんには、
むしろ安定しているように感じます。

でも、ヒヤッとするのは、
そこから動かそうとしたときです。

車線を少し変えたいときや、
進路を微調整したいとき、
ハンドルを切っても、思っている方向に効かない。
切っているのに、車がそのまま
わだちに引っ張られる感覚がありました。

「あ、今こっちに行きたいのに行かない」
と感じた瞬間です。

無理にハンドルを切れば、急に
わだちを外れて、反対方向に
持っていかれそうな気もする。
ほんの一瞬ですが、どう操作するのが正解なのか
迷いました。

結果的には抜けられましたし、
事故にはなっていません。
ただ、抜けた瞬間の車の動きは、
自分が思っていたより大きく感じました。

わだちは、走っているあいだは
安心できても、ハンドルを切ったときに
思った方向に動かないことがある。
この感覚は、北海道で長く運転していても、
毎回少し身構えます。

日陰でヒヤッとした話

同じ道を走っていても、
日向と日陰で、路面の感じが
まったく違うことがあります。

さっきまで普通に走れていたのに、
日陰に入った瞬間、車の感触が変わる。
そのときも、特別な操作をしたわけではありません。

スピードも出していませんし、
急ブレーキを踏んだわけでもない。
それでも、ハンドルを切ったとき、
思っていたより反応が鈍く感じました。

「あ、ここ日陰だ」と気づいたのは、
車の動きが少し遅れてからです。

日向では溶けていた雪が、
日陰ではそのまま残っていたり、凍っていたりする。
見た目だけでは、その差が分かりにくいこともあります。

特に、カーブや交差点の手前でそれに当たると、
一瞬、身構えます。
同じ道なのに条件が急に変わる。
日陰は、それだけでヒヤッとする要素になります。

交差点でヒヤッとした話

雪道で一番緊張する場所は、
やっぱり交差点です。

信号があって、止まる前提の場所。
その安心感があるぶん、
「ここは止まれるだろう」と、どこかで思ってしまいます。

そのときも、スピードを出していたわけではありません。
早めにブレーキを踏んで、
いつもの感覚で減速しようとしました。

でも、思ったほど減速しない。
踏んでいるのに、車が前に進み続ける感覚があって、
一瞬、前の車との距離が頭に浮かびました。

「これ、止まれるかな」と、
本気で考えた瞬間です。

結果的には止まりましたし、事故にはなっていません。
それでも、交差点という場所でその感覚を味わうと、
心臓に少し来ます。

路面の状態、日陰かどうか、踏み固められ方。
いくつかの条件が重なって、
交差点はヒヤッとしやすい場所になります。

北海道で長年住んでいてもこうなんだから、本州から来る人は気を付けてほしい

ここまで書いてきたのは、どれも
特別な状況ではありません。
吹雪の日でも、大雪の日でもない。
普通に走っていて、普通に操作していて、
それでも一瞬ヒヤッとした話です。

北海道に長く住んでいて、
雪道もそれなりに走ってきた自分でも、
こういう場面はあります。

だから、本州から来て雪道を運転するなら、
「自分は慎重だから大丈夫」と思いすぎないほうがいい。

気を付けていれば避けられる、という話でもありません。
ブラックアイス、圧雪、わだち、日陰、交差点。

それぞれ、知識としては知っていても、
実際にどこで当たるかは分かりません。
運転が下手だから起きるわけでもなく、
注意が足りないから起きるわけでもない。

北海道の雪道には、そういう
読み切れない部分が普通にあります。
先に走っている側として、
これはそのまま伝えておきたいと思いました。

まとめ

雪道の運転というと、どうしても
「慣れているかどうか」で考えてしまいがちです。

でも、実際に走ってみると、
ブラックアイス、圧雪、わだち、日陰、交差点。
それぞれ別の理由で、別のタイミングで、
一瞬ヒヤッとする場面があります。

北海道に長く住んでいて、
雪道もそれなりに運転してきた自分でも、
完全に読み切れるものではありません。

だから、本州から来て雪道を運転するなら、
「大雪の日だけ気を付ければいい」とか、
「慎重に運転すれば大丈夫」とは、
あまり思いすぎないほうがいい。

これは怖がらせたい話でも、
運転をやめたほうがいい、という話でもありません。
北海道の雪道には、普通に走っていても、
予想しきれないズレがある。

先に走ってきた側として、
その現実だけは、そのまま伝えておきたかった、という話です。

-体力・コンディション
-, , , , , ,