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初めての函館旅行、正直ここが一番疲れた

初めての函館旅行だった。
その時のことを、今でもよく覚えている。

函館山、元町、ベイエリア。名前を並べるだけで、正直ちょっとロマンのある街だと思っていた。
地図を見ても観光地はまとまっているし、「歩いて回れるだろう」と軽く考えていたのも事実だ。

でも実際に歩いてみると、想像していたより体力を使った。
景色が悪いわけじゃないし、観光がつまらなかったわけでもない。
ただ、旅の終盤で「思ったより疲れてるな…」と感じた瞬間が何度かあった。

この記事では、初めて函館を旅行してみて、正直いちばん体力的にきつかった点を、良い・悪いの評価抜きで書いていく。
これから函館に行く人が、「自分だったらどうだろう」と考える材料になれば、それで十分だと思っている。

思っていたより歩く街だった

正直に言うと、函館は「もう少し楽に回れる街」だと思っていた。
観光地がまとまっているイメージが強くて、歩く距離もそこまで多くないだろう、と。

実際に歩き始めてみると、思っていたより歩いている時間が長い。
目的地に着くまでの道も含めると、ずっと足を動かしている感覚があった。
景色はいいし、写真も撮りたくなる。
その分、気づかないうちに距離が伸びていたんだと思う。

あとで振り返ると、「移動」として歩いた時間より、
「ついで」に歩いた距離のほうが多かった気がする。
ちょっと寄り道、少し遠回り、写真を撮りに戻る。
そういう細かい動きが積み重なって、思った以上に足に来ていた。

若いころなら気にならなかったかもしれない。
でも今回は、夕方になるにつれて「まだ結構歩いてるな」と実感した。
函館は、のんびり見て回れる街ではあるけれど、
そのぶん、知らないうちに歩数が増える街でもあった。

観光地同士が近そうで遠い

函館の観光地は、地図で見るとひとまとまりに見える。
元町、ベイエリア、函館山。このあたりは「全部まとめて回れそうだな」と思っていた。

実際に歩いてみると、その感覚が少しずつズレていく。
確かに極端に離れているわけではない。
でも、観光地から次の観光地までの「間」が、思ったより長い。

何もない道をしばらく歩く時間、
坂の下から上までを移動する時間、
景色はいいけど目的地がまだ見えない時間。
この“つなぎ”の部分が、じわじわ体力を削っていった。

市電を使えば楽になるだろう、とも思っていた。
実際、市電は便利だ。
ただ、電停まで歩き、降りてからまた歩く。
結局「歩かなくていい」わけではなかった。

近いと思っていたからこそ、
「このあともう一か所行けるな」
「ついでに寄ってみよう」
そんな判断を重ねてしまった気がする。

遠いと分かっていれば最初から区切っていただろう。
でも、近そうに見えたから無理をした。
この距離感の勘違いが、後から効いてきた。

坂と高低差が地味に効いてくる

函館は平坦な街だと思い込んでいた。
港町のイメージが強くて、大きな起伏はないだろうと。

でも実際に歩くと、地味に上下がある。
一気に登る急坂というより、
「気づいたらずっと上っていた」「下ったあとにまた上る」
そんな高低差が続く感じだった。

元町あたりを歩いていると、
どこかで見たことのある坂にも出くわす。
若いころにCMで見た、
あの“雰囲気のいい坂”だ。

正直なところ、
自分たちの年代だと、
あのCMの印象って「坂を歩く」じゃなくて、
坂をうまくスキップしている記憶のほうが強い。

だから、実際に自分の足で上り下りすると、
「あ、これ、ちゃんと坂なんだな」と思う。
景色はいいし、写真も撮りたくなる。
でも、そういう坂が一つ混じるだけで、
後半の疲れ方は変わってくる。

坂そのものがきついというより、
楽そうに見えていた分、
想定との差があとから効いてきた感じだった。

天候と風で体力を持っていかれた

天気が悪かったわけではない。
雨で観光を諦めるほどでもなかったし、
極端に寒い、暑いという感じでもなかった。

ただ、歩いているうちに、
思ったより体力を使っている感覚があった。
あとから振り返ると、
天候そのものより「風」の影響が大きかった気がする。

函館は海が近い。
場所によっては、
気づかないうちにずっと風を受けながら歩いていた。
向かい風になると、
それだけで足取りが重くなる。

寒さで震えるほどではない。
でも、体が無意識に力んでいたんだと思う。
肩や背中に力が入り続けて、
気づかないうちに消耗していた。

屋外を歩く時間が長くなりがちな街だからこそ、
この「じわじわ来る疲れ」は効いてくる。
屋内で休める時間が少ないまま動き続けた結果、
他の疲れと一緒になって残った感じだった。

天気予報だけ見ていると、
問題なさそうに思える日でも、
実際に歩くと違う。
函館では、その差を少し甘く見ていたと思う。

「せっかくだから」が一番の原因だった

いちばんの原因を一つだけ挙げるなら、
たぶんこれだと思う。
「せっかくだから」という気持ち。

初めての函館だった。
次にいつ来られるかは分からないし、
地図を見ると、そこまで遠くもなさそうだった。
そう思うと、「今のうちに行っておこう」と考えてしまう。

一つひとつの判断は、間違っていなかったと思う。
無理をしている感覚もなかったし、
その場では「これくらいなら大丈夫だろう」と感じていた。

ただ、その「これくらい」が何度も続いた。
少し歩く。
もう一か所寄る。
写真を撮るついでに遠回りする。
気づかないうちに、体力を使う判断ばかり重ねていた。

どこかで区切ればよかった、
と思わなくもない。
でも、その区切りを先送りにしたのも、
結局は「せっかくだから」だった。

函館が疲れる街だった、という話ではない。
自分の体力より、
気持ちのほうを優先してしまった結果、
後半になって、その差がはっきり出ただけだ。

正直いちばん疲れたのはここ

正直に言うと、
「ここが一番きつかった」と言い切れる
特定の観光地があるわけじゃない。

歩いた距離も、坂も、風も、
どれか一つだけなら、
たぶん大したことはなかったと思う。

いちばん疲れたと感じたのは、
それらが全部重なった状態で、
「そろそろ戻ろうか」と思い始めた時間帯だった。

今日はもう十分回ったはずなのに、
宿に戻るまでが妙に遠く感じる。
足が痛いわけでも、
息が上がっているわけでもない。
ただ、確実に体力を使い切った感覚だけが残っていた。

もし事前に分かっていれば、
回り方を少し変えたかもしれない。
一か所減らすとか、
途中で区切るとか。

それでも、初めての函館だったから、
こうなったんだと思う。
この疲れ方も含めて、
自分なりの函館旅行だった、
という気がしている。

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